パーツ着色

ハム 「さぁ、いよいよ影付けをしていこう!」

フィル「今回は早かったわね」

ハム 「お前なぁ……たまには皮肉ばっかじゃなくて、かわいい事言ってみろよ」

フィル「きゃあっ、私、すっごく楽しみにしてたの!(はぁと)」

ハム 「……ごめん、お前に期待した俺が間違ってた」

フィル「どういう意味かなー?!」

グシャッ!!


まずは肌の着色から

ハム 「さて、どこから塗り始めてもいいんだけど、下の方のレイヤーから塗っていく方が一般的かな。で、えてして一番下に は肌が来ているから、肌を一番最初に塗ることになる」

フィル「下地の色付けはもう終わってるよね」

ハム 「あぁ。だから、ここに影やハイライトをつけていこう」

一段目の影をつける
ハム 「一段目の影は、俺は普段FBCFACという色を使っている。RGB表記に直すと251,207,172という形になるな。もちろ ん、自分の好みで作った色を使ってOKだぞ。それに、場合によってはこの色をベースに、他の色に変えて使ったりする。 やっぱり臨機応変だ」

フィル「あくまで目安として使う、って感じかな」

ハム 「そうだ。
     さて、そしたらいよいよ影付けだ。まずは新規レイヤーを肌のベースのすぐ上に使って、肌レイヤーとグループ化し よう」

 

ハム 「レイヤーを選択してCtrl+Gでもできるぞ」

フィル「下地の着色の回でも、少し説明してたね」

ハム 「うん。実際に使ってみると便利さが分かるから、ぜひ自分で試してみてくれ。
     グループ化したら、そのレイヤーに影となる色を塗っていこう」



ハム 「まずはこんな感じで大雑把に影をつけてみる。細部のディテールは後で整えていくから、今は全体的な影のバラン スと、どこにどんな風に影がつくのかを重視して塗ろう」

フィル「ふぃ〜、結構大変な作業だね」

ハム 「まぁ、作品の出来に影響するから手抜きできないしな」

フィル「影をつけるときのコツみたいなのは有るの?」

ハム 「そうだな……よく言われることだが、常に光源を意識することが大切だ」

フィル「光源?」

ハム 「そう。どっちから光が当たっているのか、ってことだな。直接光が当たっている部分だとか、反射で光が当たってる 部分なんかを考えていくと、ほんとキリが無いんだが……
     これを決めておくと、影をつけるとき迷わなくなるし、変な絵になったりしない」

フィル「う〜ん、どうやって決めればいいの?」

ハム 「それは自由だな。描く絵の雰囲気によって選べばいい。
     ……まぁ、背景に太陽描いておいて真横から光が当たってる、とか、変な事しなければ。ただ、特にこだわって決 める必要が無いときは、左上に光源を設定することが多いみたいだな」

フィル「ふぅ〜ん、どうして?」

ハム 「人間って、不思議とそっちの方が自然に感じるらしい。まぁ、右上とかでも問題ないけどね。後、光の強さも考えた 方がいいかな。真夏の太陽とか、強い光が当たってるときは、影も濃く、コントラストがはっきりして出る。それに対して、屋 内の明かりとか、それほど強くない光源のときは、それほどコントラストをはっきりさせないで描くかな」

フィル「う〜ん、大変だよぉ……」

ハム 「まぁ、半分は慣れみたいなもんだ。いろいろな人の絵を見て勉強してみよう」

細かい部分の手入れ

ハム 「さて、大雑把な影を入れたら、細部を直していこう。まずは、ぼかしツールやぼかしのついたエアブラシ、消しゴムを 使って、影の境界をぼかしてあいまいにしていく。
     このとき、全部ぼかしてしまうのではなく、部分的にはぼかさないでおいたり、場所によってぼかしの度合いを変え たりしてみると、絵にメリハリが着いていい感じになる」



フィル「で、細かいところの修正も一緒にやっていくんだね?」

ハム 「その通り。時々全体とのバランスを見比べながら、丁寧に仕上げていこう」


二段目の影をつける

ハム 「同様の方法で、二段目の影をつけよう」



フィル「今までつけてた影より、一段濃い色で影をつけたんだね」

ハム 「うん。使われている色はE0AD82だ。塗り方は、一影と同じ。大雑把に塗った後、ぼかしを加えて、整えていく。ニ影 はそれほど派手につけなくても大丈夫だぞ」



ハム 「さらにハイライトを加えたもの。上の絵の足みたいに、片方に影が寄っている場合は光源に向いている面、腕のよう に両側に影をつけている時は中央のあたりに細くハイライトを入れる。まぁ、ケースバイケースでは有るけどね」

フィル「これで完成かな?」

ハム 「いや、特に肌の場合は、これに赤みを加えたり、寒色系(今回は紫)をつかって、もう少し影を付け加えたりする。そ れがこれ」



フィル「細かいね〜」

ハム 「細かいところにもこだわらなきゃいかんのよ。とくに肌はね」

フィル「この絵、肌ばっかりだもんね〜」

ハム 「うん……服の部分の描き方がレクチャーできなくて困ってる。まぁ、服に関しては他の絵を描くときに講座を書こうと 思ってるよ」


フィル「とりあえず、肌はこれで終わりかな?」

ハム 「そうだな。特に修正点がなさそうなら、グループを結合するでレイヤーを一つにまとめてしまおう。あまりたくさんのレ イヤーがあると、容量がかさむからな」


髪の毛の着色

ハム 「肌ときたら、今度は髪の毛を塗ろう。髪の毛は、普通とは影付けの感覚が違うぞ」

フィル「どういう風に?」

ハム 「髪の毛は、影によって『流れ』を表現する、という大事な一面が有る。影をつけること、そのものよりも、髪の毛の質 感とかを表現する方が重要だな」

フィル「ふむふむ」

ハム 「髪の毛の影を考えるときは、『光源によって生じる普通の影』と『髪の毛の流れを表現する影』の二つを組み合わせ て考えることが重要だ。
     さらに、影のつけ方も人によって千差万別。とりあえず、ブラシ塗りとパス塗りの二種類に、大まかには分けられる けどね」

フィル「髪の毛の描き方って、人によって違うもんね。色のつけ方もそうだけど、線画での表現も違うし」

ハム 「あぁ。もともと、人間の髪の毛って一本一本でできてるけど、絵でそんなのを全部描くことは普通出来ない。そこで、 いくつかの塊にして考えていくわけだけど、そこで個人の違いが出てくるんだな。どれがいいとか悪いとかは無いから、自分 が気に入った描き方にしよう」

普通に出来る影のみ


流れを表現する影のみ(ちょっと雑だけど)


上の二つを組み合わせたもの(パスによって描画)


ハム 「普通の影だけ、流れだけで描いてもそれなりに見えるものは出来る。けど、その二つを組み合わせた方が、やっぱ りいいと俺は思うな」

フィル「ふぅ〜ん、上の絵はパスによって描画、ってかいてあるけど、それはどういう意味?」

ハム 「パスツールを使って線を引いた、と言う意味だ。線画修正の回でも出てきたな」



ハム 「このようにパスでもって塗りつぶす範囲を作ってやり、塗りつぶしたい色をパレットで選択してから、パスウィンドウの パスの塗りつぶしを実行する」



ハム 「一度にこんなに大きくやらないで、細かくやって言ってももちろんOKだぞ」

フィル「ふぅ〜む。パスを使わないで、ブラシでやる方法は有るの?」

ハム 「もちろん。ブラシを使って、上の絵みたいに影をつけて言ってもいいし、もっと違う塗り方をしてもいい」



ハム 「……まぁ、俺もこういう塗り方には慣れてないし」

フィル「い・い・わ・け」

ハム 「うっさい。こういう塗り方も有る、と言うことだ。あと、パス塗りのほうも少しだけ仕上げが残っている」



ハム 「こんな風に、影の先端のとがった部分を不透明度を低めに設定した消しゴムで軽く消してやろう。そうすると、多少 影がまわりになじんで見えるぞ」

フィル「パスで塗ると、どうしても境界線がきっちりした絵になっちゃうもんね」

ハム 「うん。じゃあ、この後は、2段目の影を軽くつけて、ハイライトを入れよう。ニ影は、それほどこだわってつける必要は 無い。もっと重要なのはハイライトの方だ」



ハム 「髪の毛のレイヤーの上に新しいレイヤーを作り、レイヤーモードをソフトライトにしよう。そして、白、または白に近い 色を選択してブラシで軽くハイライトをつける位置に線を引く。あんまりつけすぎると髪が光りすぎて変なことになるから程ほ どにな」

フィル「ぐにゃぐにゃした線だけど、いいの?」

ハム 「うん。俺の場合、ここから指先ツールを使ってそれっぽくぎざぎざに仕上げる。もし、ブラシで塗ったままにするな ら、線をもっと細めに、モードを通常にして、綺麗に線を引いて仕上げる」

フィル「ふむふむ。じゃあ、次は指先ツールだね」



ハム 「こんな風にする。この形を始めからパスで作ってしまう人もいるぞ」

フィル「でも、これだとハイライトっぽくないね」

ハム 「そこで、このハイライトレイヤーをコピーして、モード『覆い焼き』にして重ねる」

フィル「おぉ! 一気に真っ白になったよ」

ハム 「そう。そしたら、コピーしたレイヤーにぼかし>ガウスをかけて、不透明度を調節しよう。こんな感じになる」



フィル「あ、光ってる感じになったね」

ハム 「だろ? 光り方が強すぎると思ったら、不透明度などで調節しよう。これが出来たら、髪の毛レイヤーの上にもう一 枚新しいレイヤーを作って、最後の仕上げだ」

フィル「大変だねー」

ハム 「これは、必要ないと思ったらやらなくてもいいんだけどな。けど、結構見た感じが変わるからやってみるといい。レイ ヤーモードをオーバーレイ。ツールは大きいサイズ(2,300)のエアブラシ(ぼかし有り)で色は白と黒だ」

フィル「明るくしたいところは白で、暗くしたいところは黒で塗るんだよね」

ハム 「その通り。ハイライトの部分は、白でなぞっておくと強調されていい感じになるぞ」

フィル「わっ、けっこう色が変わっちゃうね」

ハム 「うん。不透明度はかなり低め、30ぐらいでもちょうどいいぐらいだ。コントラストがはっきりするし、すこし立体的な感じ も出るだろ。
     ちなみに、このテクニックは他の部分にも応用できるから覚えておくと便利かも」

フィル「うん。よし、髪の毛完成!」


ハム 「出来たな? じゃあ、ちょっと長いから、続きは次回にしよう」

フィル「といいつつ同時公開だったりするのよね〜。それじゃあ、続きへゴー!」
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